節税対策にお金を使ってはいけない!?

 

「節税したいのですが、どういう方法がありますか?」というご相談をよく受けます。世間一般では、「節税対策」イコール「お金を使う」と考えられており、節税目的の保険やオペレーティングリースに加入したり、中には高級車やクルーザーを買ったりすることもあります。

実はこれらはすべて、間違った節税対策の代表例なのです・・・・。

確かに納める税金自体は少なくなり、一見よかったように見えるのですが、お金を使ってしまった分手元の現金が減り、かえって資金繰りが悪くなってしまうのです。

しかも、保険やリースは途中で解約をすると大きな損失が出るので、5年、10年とずっと保険料やリース料を捻出していかなければなりません。それだけの期間、毎年利益が出る保証など、どこにもないのにかかわらずです。

一体社長は何のために節税対策をしたかったのでしょうか・・・?

節税対策のために誤ったお金の使い方をしてしまうことは本末転倒です。

社長がほんとうにやりたかったことは、決してつぶれない会社にするために、会社にお金を残すことだったはずです。

節税対策は、お金を使わないでできる方法は何があるか?を徹底的に考えなければなりません。

例えば・・・・

・不良在庫で資産に上がっているものを廃棄できないか?

・価値が大幅に下落した土地を売却できないか?

・含み損のある有価証券を売却できないか?

・回収できない売掛金を貸倒処理できないか?

・売上や費用の計上時期は最適か?

これらはすべて、お金を使わずにできる節税対策です。

どのような会社でも、多かれ少なかれ何かひとつぐらいはあるはずです。

節税を検討するときに大切なことは、貸借対照表の中の資産項目をひとつひとつチェックしたうえで、何かできることはないか?を徹底的に考えることです。

 

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました