在庫を持つ事業をしている場合、次のような理由で不良在庫が必ずと言っていいほど発生してしまいます。
・商品にキズがついた
・賞味期限がきれた
・流行遅れになった
・大量に仕入・生産しすぎた etc
在庫は会計上資産となるため、商品を仕入れただけでは経費(売上原価)になりません。売るか、廃棄処分し、手元からなくなることではじめて経費になるのです。
そのため、損益計算書上では利益が出ていても、不良在庫が多くあるため、実際問題は赤字だという会社が少なくありません。
中には社長自身が利益が出ていると勘違いしてしまっている場合もあり、不良在庫の処分を正しい方法で行わないと、間違った経営判断をしてしまいます。
あなたの会社ではどのような方法で不良在庫の処分を行っているでしょうか・・・?
不良在庫は思い切って処分することが正しい経営です。
在庫は借入金から成り立っており金利負担増となり、在庫を保管する倉庫の家賃で経費アップになります。お客様は商品の旬を好み、大量に在庫があると扱いが雑になるものです。
とはいえ、どうしても
「いつか売れるかもしれない・・・処分するのはもったいない・・・」と思うが人情なので、在庫処分の社内ルールを作ることが重要です。
私の事務所では、「1年間動きがなかった場合は、その時点で処分をする。」ことを推奨しています。
業種・業態によってルールは違ってくると思いますが、「商品の賞味期限は1年、1年以上倉庫にあるものは商品ではない」と考えることは、妥当だと思います。変化の激しい時代において、実際の商品の賞味期限はもっと短いのかもしれません。