コロナ禍に役立つ二宮尊徳の教え

私が子供のころに通っていた小学校には、校門の近くに二宮尊徳(神奈川県小田原市出身・1787年~1856年)の銅像が立っていました。薪を背中に背負って歩きながら本を読んでいる日本人お馴染みのあの像です。「二宮尊徳は模範となる勤勉な人」というイメージがありますが、実は江戸時代に大飢饉で荒廃した600の村を建て直した偉大な財政再建家なのです。財政(財務)の仕事をしている私にとっては、財政再建の考え方、やり方を教えてくれる先生のようなお方です。

コロナ禍の現在においても日本では餓死するようなことはありませんが、当時は大飢饉がおこると生きるか死ぬかの世界、我々のご先祖様はそんな時代を生き抜いて命を繋いでくれました。

二宮尊徳の教えに、次のような言葉があります。

「この秋は、雨か嵐か知らねども、今日のつとめは田草とるなり」

これを私なりに現在に置き換えて読むと・・・

「2020年の冬は、コロナ患者数が増えるかどうかわかなないけれども、我社の今日やるべき仕事を淡々とやっていく」

というようになります。我社がやるべき今日の仕事とは、環境整備、研究開発、情報発信、社員教育・・・、それぞれの会社ごとに必ずあるはずです。

テレビやネットでは不安な情報が大量に日々発信されていますが、そういった情報に振り回されず、今日やるべきことを淡々と進めて参りましょう。

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