削ってはならない経費

小型モーターで世界一、毎年何千億円もの利益を毎年稼ぐ日本電産創業者永森氏の著書によると、日本電産は今でも裏紙を使い、トイレットペーパーなどの日用品の値段にこだわり、徹底的にムダを省くそうです。
その反面、会社の成長のためにお金を使うことは惜しまないと言います。
経営がどんなに苦しい局面でも、技術開発のための工場建設など、将来に対する投資は決してやめなかったそうです。

将来に対する投資とは、勘定科目に分類すると、次のような科目になります。

・研究開発費
・教育研修費
・資格取得費
・設備投資費

中小企業の多くでは、これらの勘定科目がなく、意識されていないことが多いです。

研究開発や教育は来月すぐに結果が出るものではありませんが、中長期に考えると、取り組んでいる会社とそうでない会社では大きな差が出ます。

税理士をしていると、よく「節税したい」とい言われますが、単に目先の税金を払いたくないだけの場合が多く、会社の将来を考えて、何にいくら投資をすることが会社の成長につながり、いくら税金を払って内部留保を残し、会社の体力を蓄えていくか、そのような考え方をを持っていない社長が多いです。

将来への投資をせず、税金も払わない、そのような会社が成長できるはずがありません。目先でなく、将来の目標をしっかりと立てて毎日の会社経営を行っていきたいものです。

タイトルとURLをコピーしました